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2016.09.11

ハイブリッドセラミックとは?特徴やセラミックとの違いについて

ハイブリッドセラミックとは、超微粒子セラミックスとレジン(歯科用プラスチック)を混ぜ合わせた材料です。セラミックとレジンの中間的な性質を持ち、クラウンやインレー(詰め物)として用いられます。

犬歯の後ろの小臼歯に銀歯を入れていると、口を開いて笑ったときに目立って気になるものです。この小臼歯にハイブリッドセラミックを使って白い歯を作ることができるのをご存知でしたか?

この記事では、ハイブリッドセラミックの特徴などをお伝えします。まずは、そのメリットとデメリットについて確認してみましょう。

ハイブリッドセラミックのメリット

●保険適用のレジン素材(歯科用プラスチック)よりも色の種類が豊富です。

●保険適用のレジン素材よりも耐久性が高い。

●保険適用のクラウンよりも仕上がりが美しい。

●金属アレルギーの心配がない。

●金属成分によって歯茎が黒ずまない。

●セラミックより柔らかいので、他の歯を傷めず天然の歯に近い自然な噛み心地を再現できる。

●審美歯科治療の中でも比較的治療費が安い。

ハイブリッドセラミックのデメリット

●完全なセラミックに比べると透明感が劣る。

●完全なセラミックに比べるとすり減りやすい。

●適度な粘りがあり割れにくいが、かみ合わせが強いと割れる。

●レジン(歯科用プラスチック)を含んでいるので、長期間の使用により変色やツヤが消失する。

●時間の経過とともに歯茎が下がり、歯と歯茎の境目が見えてくることがある。

●自費診療のため治療費が高い。

オールセラミックとの違い

ハイブリッドセラミックとオールセラミックは、どこが違うのでしょうか。その違いは、セラミックの性質を知ることでわかります。

オールセラミッククラウンは、金属やレジンを一切含まないセラミック製の人工歯です。
経年による変色・劣化がおきにくく、適度な透明感、根元から歯先にかけての美しいグラデーションなど、天然の歯のような自然な白さに仕上げることができます。

全て白いセラミック素材でできているので、経年後、歯茎が下がっても根元に黒ずみなどが現れることがありません。もちろん金属アレルギーの心配もありません。

このように優れたオールセラミッククラウンにもデメリットがあります。セラミック素材なので割れや欠けの心配があり、強い力がかかる奥歯などの使用には適さないです。

ハイブリッドセラミックは、オールセラミックと比べると柔らかく、天然の歯のように少しずつ磨り減るので向かい合う歯を傷めることがありません。しかし、ハイブリッドセラミックは磨り減るので、5年以上の長期にわたってはクラウン(被せ物)とブリッジでは使用できません。かかりつけ医と十分に相談し、双方のメリット・デメリットを把握した上で、選択することをおすすめします。

ハイブリッドセラミックはどんな治療に適しているか

ハイブリッドセラミックの治療対象は、インレー(詰め物、部分的な歯)などが挙げられます。

ハイブリッドセラミッククラウンの保険適用について

保険診療で白い歯が認められているのは前歯だけなので、犬歯の後ろの小臼歯については、銀歯を入れている方も多いと思います。

しかし、平成24年4月の保険改定により、CAD/CAMという機械を用いてハイブリッドセラミックで製作する小臼歯のクラウン(被せ物)に対しては、保険が適用されるようになりました。次は、保険適用のハイブリッドセラミックのメリットについて見てみましょう。

【小臼歯に審美性に優れた白い被せ物ができる】
従来は、小臼歯のクラウンは銀歯か、硬質レジンジャケットクラウン(歯科用レジン)で治療していました。

硬質レジンジャケットクラウンは歯の色に近い色なのですが、素材がレジン(歯科用プラスチック)のみであるため磨り減りやすいといった欠点があります。

また、銀歯は口の中で目立ってしまい審美性に欠けるという難点がありました。ハイブリッドセラミックであれば、美しさと耐久性を兼ね備えた被せ物を作ることができるのです。

【費用が安い】
小臼歯に白い被せ物を使うと、これまでは5~12万円程度の費用がかかっていたのですが、保険適用のハイブリットセラミッククラウンは約1万円(3割負担)で作ることができます。

注意をしていただきたいのは、CAD/CAM機器がある歯科医院でのみでしか治療を受けることができないこと。

また、土台部分(コア)も保険適用の材料を選ばなければいけません。保険での小臼歯の治療を希望される方は、事前にきちんと確認するようにしてください。