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2016.09.19

歯が抜けた原因は?応急処置のやり方

「歯が抜けるのは年をとったから」「寿命で抜けた」と思ってあきらめている方も多いのではないのでしょうか。

一般的に、歯の寿命は50~60年前後といわれています。40歳を過ぎると徐々に歯が抜け落ちていき、45~50歳までに3本、55~60歳までに5本、65~70歳までに8本もの歯を失うといわれています。

確かに歯に寿命はあるのですが、歯が抜ける主な原因は老化ではありません。今回は、歯が抜けてしまう原因とその応急処置について確認しましょう。

歯はどんな理由で抜けるか?

【事故などで強い力が加わって抜けた】
交通事故やスポーツ中の転倒などで強い力が歯に加わると、折れたり、抜けたりすることがあります。

歯の位置がずれる(歯の脱臼)が起こることもあります。また、力を入れて食いしばったときに歯に大きな負荷がかかり、歯が割れることがあります。

さらに、歯ぎしりによる負荷が長年積み重なると、歯に大きなダメージを与えます。

「歯ぎしりはちょっとしたクセ」と軽く考えてしまいがちですが、歯や顎にかかる負荷は想像以上です。亀裂やすり減りの原因となり、ひどい場合は歯の根が割れてしまうこともあります。

【歯周病・虫歯になって抜けた】
歯が抜ける原因で最も多いといわれているのが歯周病です。

また、虫歯による抜歯も、歯周病に次いで多いです。歯周病は歯周病菌という細菌によって起こる感染症です。歯周病になると、歯をみがいた時、歯茎から血が出る、歯茎から膿が出る、口臭が強くなるなど不快な症状が現れます。
進行すると歯を支えている骨が溶けて、歯が揺れるようになり最終的には抜けてしまいます。

【誤った生活習慣により抜けた】
偏った食生活や夜ふかし、喫煙、飲酒、仕事や人間関係のストレスなどは体に大きな負担をかけます。

虫歯や歯周病のリスクを減らすには、まず、お菓子やジュースなど糖分を多く含む食品を間食する習慣を改める必要があります。

また、喫煙も見直した方が良いでしょう。タバコをすうと、歯が黄ばむだけでなく歯周病のリスクも高まることがわかっています。さらに、ストレスや過剰な喫煙、飲酒は、歯ぎしりの原因になるといわれています。

【差し歯の治療段階のアクシデントがあり抜けた】
抜けたのが差し歯であった場合、「差し歯が歯に合っていない」「装着時に血液などが入った」「かみ合わせに問題がある」など、治療段階のアクシデントにより抜けてしまうこともあります。

歯医者に行くまでの応急処理

交通事故やスポーツ中の転倒などで歯(天然の永久歯)が抜けた場合、歯根の表面を覆う歯根膜を傷つけないことが大切です。また歯根膜は乾燥に弱いため放置されると治療が難しくなるので、歯を乾燥させないように注意してください。抜けた歯は牛乳に浸した状態で保管すると良いでしょう。牛乳がなければ生理食塩水でも大丈夫です。牛乳、生理食塩水が用意できない時は、自分の頬に入れて乾燥を防ぎましょう。

もし汚れが付着していても、絶対に塩水や石鹸などで洗わないようにしてください。また、歯を持つときも根っこの部分に触れないように注意していただきたいです。

そして、可能であれば歯が抜けてから30分以内に歯科医院に足を運びましょう。30分以内だと元の位置に歯を植えなおせる(再植)可能性が高く、成功率は90%。2時間以上過ぎて治療を受けた場合の成功率は5%程度といわれています。

時間が経過すると歯根膜が死んでしまい治療が成功しにくくなるのです。

差し歯が土台から抜けてしまった場合は、捨てたりせず歯科医院に持っていきましょう。また、差し歯を家庭用の接着剤などを使って自分で接着するのは絶対に控えてください。

歯科用接着剤の破損で差し歯が抜けたのであれば、抜けた差し歯に問題がなければ再固定して使い続けることができます。土台ごと取れてしまった場合は、歯の根元が割れるなどの問題が起きている可能性があります。

抜けたのが天然の歯であっても差し歯であっても、抜けたところから血が出ている場合は、ガーゼなどで圧迫・止血してください。また、抜けた箇所は気になってついつい舌の先などで触れたくなるものですが、刺激を与えると症状を悪化させる恐れがあるので、触れないようにしてください。

歯科医院による応急処置

外傷で永久歯が抜けた場合は、歯が抜けた部分をレントゲンで確認し、問題がないようであれば、抜けた歯を消毒してから、かみ合わせを確認しながら元の位置に戻し、接着剤で固定します。針金で補強することもあります。

1カ月前後固定して経過を見たあと、固定している針金を取り除き、歯の神経の治療を行います。脱落した歯を戻せない場合は、抜けた箇所を縫合します。