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2018.02.01

アルツハイマー病を悪化させるジンジバリス菌(歯周病菌の新たな病原因子を同定  ー九州大

 

九州大学は2017919日、歯周病の原因菌の一つであるPg菌(Porphyromonas gingivalis)の出す歯周組織破壊酵素ジンジパインが、ミクログリアの移動ならびに炎症反応を引き起こすことを突止めたと発表した。
Pg
はアルツハイマー病患者の脳内に検出され、歯周病重症度と認知症重症度が比例することが報告され、歯周病はアルツハイマー型認知症の増悪因子と考えられるようになっている。この研究は、同大大学院歯学研究院の武洲准教授、中西博教授らの研究グループによるもの。

厚生労働省によると、全国での認知症患者は2012年の推計で460万人を超え、認知症予備軍とされる軽度認知障害(MCI)を含めると860万人を超えるとされている。
この増加傾向は今後益々加速し、2025年には認知症患者は700万人を超え65歳以上の実に5人に1人が認知症になることが予測されている。

アルツハイマー型認知症は、一旦発症すると治療は極めて困難で、しかも根本的な治療法は未だ開発されていない。そのため発症や進行を遅らせるために、歯科治療からのアプローチを確立することは、大きな意義があると考えられる。

ジンジバリス菌の産生するジンジパインが脳免疫細胞の炎症反応を引き起こす