海外歯科大学院留学とは②

専門医養成プログラム

アメリカやヨーロッパ各国の歯科大学院は、専門医レベルの人材を育てるプログラムが数多くあります。期間も内容も様々ですが、特に矯正、歯周、インプラント、歯内療法はメジャーな分野です。プログラム在籍中は、座学に加え担当教授のもとで、大学病院での臨床研修を行います。

そのため、限定歯科医師免許(Limited License)が与えられ臨床研修が行われます。プログラム修了には、筆記試験を受験し、文献を読み、修士論文を書き上げることが求められます。

IMC

試験に合格し、最後に提出する論文が受理され晴れて学位が授与されます。言い換えれば落第も十分ありえますし、プログラム在籍中は「寝る暇がない」とよく言われる程かなりの勉強量を要求されます。プログラム終了後にはアメリカの歯科大学院では専門医または専門医相当を認定するサーティフィケート(Certificate)が授与されます。

ヨーロッパの歯科大学院

ヨーロッパの歯科大学院と言いましても、各国で極めて多様なため、一概にいうのは難しいのですが、一般的には専門医レベルの人材育成を目的とした歯科大学院を修了しますと学位が授与されます。例えば、イギリスでは2年間のプログラムにMaster of ScienceMSc(修士)、3年間のプログラムにClinical Doctorate(臨床博士)の学位を授与する大学もあります。

いずれも場合もその国の歯科医師免許が与えられるわけではありません。大学院修了後、現地で臨床医となるためには現地の歯科医師免許取得を目指します。

各学位には、MSc in Implantologyの様に学んだ専門分野が表記されます。なぜならば、Master of ScienceClinical Doctorateといった学位は、Ph.D(博士)といった独創的な研究に与えられる学位とは違い、臨床の専門医教育を特化して学んだことに対して与えられるものだからです。

ヨーロッパ各国の歯科大学院のメリットは、23年の短期間で専門医と臨床の学位が取得できることです。デメリットとして、とにかく高い。学費だけで年間500〜1,000万円位になります。またヨーロッパ各国の大学では、学位が授与されるプログラムが多いですが、アメリカの大学では、専門医サーティフィケートの授与のみで、学位の取得が同時にはできない場合も多いので確認が必要です。

イギリスへ語学留学

海外留学は、費用の問題をクリアしただけではどうにもなりません。英語力は欠かすことができません。イギリスやほとんどのヨーロッパ各国ではIELTS、アメリカの場合にはTOEFLなど世界的な英語試験でそれなりの点数をとらないと出願出来ません。また面接では熱意を持って受け答えしないといけないので、英語力の不足は即不合格へとつながります。逆に言えば英語力さえあればどうにでもなったりするのも事実です。

臨床研修終了後色々悩みましたが、私は、充実した施設と語学学習コースに定評のあるEurocentres, London Central(ユーロセンター)に1年間語学留学しました。私の通学したユーロセンターは、イギリスの首都ロンドンの中心部に位置した生活するにも学ぶにも刺激的な場所です。学校の最寄りとなるビクトリア駅は、多くの中長距離鉄道や地下鉄、バスが乗り入れるため、常に多くの人々で賑わいをみせるロンドン最大のターミナル駅でもあります。

ユーロセンター

欧米という言葉でイギリスとアメリカをひとくくりにしていた私に、イギリスでの語学留学は、その違いをはっきりと知らしめてくれました。英語も違うし、人々の気質も違います。イギリス英語は、単語を独立させて発音するので、日本人には聞きやすいと感じました。アメリカ英語は単語の語尾を次の単語につなげて話す傾向にあるので、日本人には慣れないと聞き取りにくいかもしれません。

物価が高い事を除いては、イギリスへの留学はおすすめです。ヨーロッパや中東、インド、そしてアメリカ、カナダのほか、オーストラリアやニュージーランドとも関係が深いので、それらの地域の文化やニュースが身近に感じられ、「これが世界だ!」って感じられます。

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